iBooks Authorで世界が変わる・・って大げさですか?
でもなかなかインパクトのあるソフトウェアです。
iBooks Authorは2012/01/19にAppleから発表された単なるMacアプリです。と言ってしまえばそれまでなのですが、電子書籍という大きなマーケット自体のバランスを変えてしまう可能性はあります。
電子書籍だけにとどまらず、ドキュメントという大きな分野も視野に入っています。
紹介ムービーを一度見るのがわかりやすいです。
まずはiBooks Authorはあちこちで取り上げられていますので、いくつかピックアップ。
公式サイト(英語)
http://www.apple.com/ibooks-author/
iTunesダウンロードサイト
http://itunes.apple.com/jp/app/ibooks-author/id490152466?mt=12
Apple、無料の電子書籍作成ソフト「iBooks Author」をMac App Storeで公開(InternetWatch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120120_506234.html
Apple、電子書籍作成ソフト「iBooks Author」を無料公開(IT Media)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/20/news018.html
アップル、電子書籍制作アプリ「iBooks Author」を無償公開(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/service/35013274/
GIGAZINEさんはまとめムービー
無料電子書籍作成アプリ「iBooks Author」で何ができるかまとめムービー
http://gigazine.net/news/20120120-ibooks-author-matome/
実際に使ってみました。まずはMacのAppStoreでダウンロードします。
起動してみました。KeyNoteみたいです。テンプレートがあるので天文学のテンプレート(コンテンポラリー)を選択してみます。
開きました。ますますKeyNoteみたいです。まずはそのまま保存してみましょう。
拡張子はibaなんですね。
ツールバーに、プレビューとか公開とかのアイコンがあります。
プレビューはiPadにそのまま転送します。iPadのiBooksに転送されています。もちろんiPadをMacに接続しておく必要があります。
公開はitmspという拡張子のファイルが作られます。iBooks Storeに公開するときに利用するのでしょう。(ちなみにアプリ公開とはまた違うアカウントが必要になります)
これ以外にも共有にPDFやテキストデータでも書き出すことができます。ibooks形式は拡張子もibooksです。
実際に編集してみます。表紙は普通にKeyNoteみたいです。イントロメディアはムービーを配置できます。
ほかに目次(自動作成されます)や用語集もあります。
特徴的なのはウィジェット機能です。写真を沢山詰め込めるギャラリーやムービーの配置、選択式の練習問題というウィジェットもあります。
ギャラリーです。写真を何枚でもドラッグ&ドロップで登録できます。ギャラリーは、拡大して全画面でも見ることができますので、小さいスペースでもiPadの画面(1024×768)程度の解像度の写真をいれたほうがいいとは思います。
これはインタラクティブウィジェットです。写真に注釈を入れて動かすことができます。動かす位置や大きさを調整することができます。
3DウィジェットはDAEデータ(COLLADA)データを置けます。GoogleSketchUpで作成できますし、いろいろな3Dソフトが対応している汎用3Dフォーマットです。
ひとまずSketchUpの3DギャラリーからiPadをダウンロードしてドラッグしました。
ムービーはもうドラッグするだけです。簡単です。
HTMLはよくある<img src=”” />なんていうのを書く場所ではありません。MacのDashCodeというソフトで制作するウィジェット形式をデータを配置することができます。
練習問題は選択式のクイズです。テキストでも画像でもいいし、選択は2個から6個の間で作成します。同じ場所に何問でも用意できます。最後に○問中×問正解とかも出ます。
これは画像の配置です。透明な場所を検知して、その周りの文字を配列してくれます。ちょっと感動します。
透明は0%である必要はなく、49%以下は透明と認識するようですね。それ以上は透明ではない、として文字が入り込みます。
下の画像でいうと、右上は透明度50%なので、水色の楕円の部分は文字がよけていますが、右下の水色は透明度が49%なので、文字が水色の下にも入っています。
教科書がフィーチャーされていますが、これはすべてのドキュメント制作の代替えになる仕組みだと思います。
製品マニュアルとかこれで配布してほしいです。
形式としてはPDFも書き出せますし、独自保存形式として.iba、公開データ形式として.itmsp、メールなどで配布する形式として.ibooksがあります。
また、今回テストで作ったibooksデータを置いておきます。整えていないんで、いろいろドラッグしてあるだけのデータですが・・・
iTunesの左上のライブラリの部分にドラッグ&ドロップしてiPadにブックを同期して転送してみてください。
NAOMOではiBooks制作も承ります。これからiBooks盛り上がるといいですね。