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GearVRなどで使える360動画・立体実写動画の作り方

2016年はVR元年という言葉がよく聞かれます。

VR(Virtual Reality)という概念自体は昔からあります。が、Oculus RiftやHTC Viveなどの没入感の高い機器が発売されることでそれに応じてこれまでのVRとは違うレベルでの体験が始まると考えられます。

それに先立って2015年はスマホでのVR体験が流行りました。

ハコスコCardBoardなどに代表されるスマホの画面を2分割し、専用のレンズを通して没入感を得るものです。



今のところその中で群を抜いているのがSumsungのGearVRです。


GearVRとS6

GearVRはGalaxy S6(とS6 edge)限定のハコスコみたいなものです。が、専用の加速度センサーやジャイロセンサーが精度が高く、専用のインターフェイスもあってオリジナルの体験ができる仕組みになっています。

OculusHomeという専用のアプリが起動してその中のコンテンツしか体験できませんが、それはそれでわかりやすさに繋がっています。

その中の標準アプリでOculusVideoというアプリがあります。ここにマイ動画というメニューがあり、自分で作成した360動画をGearVRで再生できます。

使うのは簡単で、PCとAndroid File Transferで接続したらあとはOculus/360videos に動画ファイルを入れるだけでマイ動画の中に表示されます。

ではどういう動画を作成すればいいのでしょう?

おおきく2つの動画があります。

Equirectangular(エクイレクタングラー)形式とDual Fisheye 形式です。

Equirectangular(エクイレクタングラー)形式

エクイレクタングラー形式とは日本語で正距円筒図法といい、地図でよく見るメルカトル図法に似ています。

メルカトルは正角円筒図法といい、ちょっと違います。円の中心から見て表面を円筒に投影したものですが、エクイレクタングラーは球の表面を円筒に広げたものです。正確にはWikipediaなどをご確認ください。

エクイレクタングラーはそのまま動画を360Videosフォルダに入れるだけで360動画として閲覧できます。

一番簡単に作成するにはThetaSがオススメです。

私はSP360という魚眼タイプのアクションカムを2台(または3台)使い、AutoPanoVideoというスティッチソフト(複数の動画をつなげるソフトウェア)でエクイレクタングラー形式の動画を作成しています。360×180動画ともいいます。左右360度、上下180度という意味です。

DSC00687

参考記事はこちら(360×180の全周囲撮影システム)

Dual Fisheye 形式

フィッシュアイレンズ(魚眼レンズ)を2つ使い、それを左右の目と同じように配置することで視差のある映像を2つ作成します。

SP360は214度という広い範囲を撮影できるので、これで全周囲ではありませんが、全面だけの視差のある動画となります。

撮影は2台を左右の目の距離程度離して撮影し、それぞれをエクイレクタングラー形式に変換します。

2台のSP360を横に並べる

その2つの動画をつなげた動画をGearVRで再生することができます。動画としては180×180動画となります。

左右180度で上下が180度という意味です。

この形式の動画は360×180よりも珍しい(?)ので、作成してダウンロードできるようにしておきます。

mp4ファイルダウンロード(263.5MB)(右クリックで保存)

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これは2160×2160という解像度です。上下に左右の動画を配置しています。左右が真っ黒なのは、データが存在しないからです。(正確には切っていますが)

ですのでGearVRで見た時には正面にのみ映像があり、後ろは真っ黒の動画となります。

2160というのは2で割ると1080です。ちょうどフルHD(1920×1080)と同じ縦幅の解像度になります。

ファイル名は最後をかならず_TBとしてください。

これはTopBottomの略で、このファイル名によってGearVRは上下に左右の動画があることを認識してくれます。

動画の内容ですが、マンションの7回から非常階段に行き、下を覗き、その後階段を降りていきます。

前半は高所恐怖症の方には厳しいかもしれません。また、後半は階段を手持ちで降りていくのでおそらく酔います。実験動画ということでご理解ください。

まとめ

GearVRはお手軽ながらも本格的なVRを体験できるものです。

Equirectangular(エクイレクタングラー)形式もDual Fisheye 形式もそれぞれに特徴があり、これまでにない体験をお手軽に得ることができる仕組みだと思います。

私もどんな動画を作ろうか楽しくアイデアを考えているところです。

360×180の動画についてはこちらの記事もぜひご覧ください。

One Comment

  1. もぐら 2016年7月13日 12:00 PM Reply

    こんにちは、記事のほう興味深く拝見させtれいただきました。質問があるのですが、よろしければお答えください。デュアルフィッシュアイ形式で立体的な映像を作成したいと思っているのですが、記事にあるような上下に映像を配置したものを作成するにはどのようなソフトを使えばいいのでしょうか。Autopanoで作れるのでしょうか?

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